【銀座湖山日記/8月28日】名誉施設長

【銀座湖山日記/8月28日】名誉施設長

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25年前、富士山麓の特養ホームでの話。
中庭で可愛い小型犬を飼いだした。
何時行っても、誰かが抱きかかえている。
とうとう、お年寄りが、並んで、順番を待っている。
可愛いから。愛おしいから。
でも、ある時、犬は、可愛い小さな黒豚に変わっていた。
確かに黒豚のペットが流行っているとは聞いた事があるが。
施設長に事情を聞いてみた。
一日中誰かに抱かれているので、犬がストレスで毛が抜けてしまったとの話。
獣医の話では1日2時間以上は、犬にとってはストレスになるとの事。
人間ならば、過剰労働で、労働基準局の指導を受ける所だった。
犬は1匹、人は30人。衆寡敵せず。
かわいそうな犬は職員の家で療養中。
代わりに、この黒豚を飼う事にした。
豚では、誰も、抱きかかえる人はいなく、ベランダで終始昼寝をしている。
大きく太ったら食べるのではあるまいな、と余計な心配をしたのを覚えている。
その施設の中庭で、蛍を飛ばそうと、浅い池を作った。
猫に食べられるのか、幼虫は育たず、苔池になっていたと思う。
子供の事故を心配して、浅い池を作ると、鯉は皆猫にやられてしまう。
夏になると、池や滝のある施設設計を思い立つのだが、実際は維持が難しい。
鳥は病原菌、ウイルスを運んでくるので、病院では厳禁。
金魚か、亀が無難。
小学校の頃は、熱帯魚を夢中で飼っていた。
グッピー、ネオンテトラ、コリドラス、エンゼルフィッシュ。
昨日会った人の名前は思い出せないが、楽しい子供の時の思い出は忘れない。
認知症になっても、名前を呟けるのではないか。
自分の名前は分からなくなっても。
魚を飼うのは、水槽の掃除が大変で、年寄りには無理。残念。
人間以外の生き物は、銀座本部の屋上のプランター栽培の花を時々見るくらい。
御来社のお客様には、その屋上で獲れた芋で作った焼酎芋人を差し上げている。
25度なので、コロナですから、うがいにどうぞ、と言って。
千葉県にドッグランのある老人ホームがあるが、人気だそうだ。
犬にである。
人間にも人気になって欲しい。
群馬高崎で特養ホームを建築中。
ホームページを見ると、ベルを首にかけた、小柄な山羊が登場している。
名前は、きなこちゃん。
隣地の方が飼っているペットの山羊らしい。
もう、工事現場のアイドルとなっているのだろう。
なんと言っても、近隣住民第1号である。
不機嫌になって毎日鳴かれたら、困る。
フタッフが毎日おやつを差し上げて、近隣対策をしていると思う。
出来たら、名誉施設長に就任を要請したい。
飼い主の方の御了解を頂ければ。
勤務時間は1日2時間以内に致しますので、ご安心ください。
労災適用です。

今日迄湖山にコロナ2人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成