【銀座湖山日記/8月13日】感染想定シュミレーション

【銀座湖山日記/8月13日】感染想定シュミレーション

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厚生労働省は、高齢者施設に対し、感染者が出た場合を想定して、シュミレーションを8月中に出すように求める事にしました。
重症化リスクが高い高齢者のクラスター化を食い止めるのが狙い。
主な内容は4つ。
消毒液、マスクなどの衛生用品の備蓄状況。
湖山は、マスクは、国内メーカーからは勿論、中国からも、万単位で中央購買をしています。
職員の健康管理体制。
湖山には、8の医療機関があり、職員の健康管理に努めています。
銀座医院は、コロナ検査も、しています。
濃厚接触者に当たる全職員の検査状況は、毎日理事長の私にメールで報告が来ています。
毎日数件があり、胃が痛くなる毎日です。
濃厚接触者を個室に移す生活空間の区分けをどう行うか。
湖山の介護施設は、ほとんどが、個室。しかもユニット型。
勤務体制の変更や系列施設からどの程度応援職員を呼べるか。
日本中の介護施設を運営する社会福祉法人の95%は、特養ホーム1つ。
系列施設を持っている法人など、全国全体からすれば僅か。
東京、千葉で院内感染が広がった介護系施設の実態を調べると。
医療法人系が多い。
隣に病院がある。
普段は頼りにし、良いのだが、外来受診や、スタッフ間、病院から感染しやすい。
でも、20名以上の施設内感染だと、どこの病院もコロナ患者を受け取ってもらえない。
救急車すら載せてもらえない。
クラスター発生の施設職員のほとんどが、濃厚接触者になり、1週間は自宅待機。
施設スタッフは壊滅状態。
結局、系列の病院から、大挙看護師が応援に入り、破綻を免れた。
このような実例からすれば、湖山グループの連携力が切実に必要とされています。
中越地震で、災害福祉広域支援ネットワークサンダーバードを設立し、副代表となりました。
東日本大震災で、全ての湖山グループが東北支援に動きました。
私も、3・13にヘリコプター3機で、気仙沼の施設に支援食料を掲載し飛行したのは、昨日の事のように忘れられません。
ガソリンを山形空港が売ってくれなくて、帰れなくなり、2次遭難してしまったのです。
その後、山形、静岡の法人から支援に来たワゴン車、救急車で、東京まで帰れたのは、湖山グループの全国支援行動のおかげです。
支援体制と言わないのは、実は、支援体制などなかったからです。
法人は各県違います。
メールも電話も通じません。
私も幹部も誰にも連絡が繋がりません。
一人一人が、全国の仲間を信じて自主的に活動を始めたのです。
湖山の1番素晴らしいところだと誇りに思います。
厚労労働省は、8月中に報告書を求めているそうです。
来年のチームケア学会のテーマはこれで決まりです。

災害は忘れた頃にやって来る。
私は、1日も忘れた事はありません。

今日迄湖山にコロナ2人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成