【銀座湖山日記/7月25日】安楽死 

【銀座湖山日記/7月25日】安楽死 

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京都の嘱託殺人がニュースになっています。
安楽死、尊厳死と言う言葉は皆さん知っています。
医師、学者のシンポジウムや学会、団体もあります。
数少ないオランダやカナダの外国事例を基に、論議をして来ました。
日本は欧米キリスト文化と違います。
宗教、文化、そして法律も日本はかなり違います。
自分の死をどう設計して完結させるか。
しかも、自ら実行できないので、他人に頼る。
残された家族の立場。
非難する親族、知人。
誰もが、信念を持って、責任を負う事が出来ない。
基本的には、自己責任のはず。
苦しいから死なせてください。
と言う状況がないとは言えないけれど。
本人の言葉が、真意か、本音か。
病床で、痛み、麻酔のせいで、死にたいとか、殺してくれと言う事もあるはず。
でも、麻酔がとけると、本人は全く記憶にないと言う事も珍しくないでしょう。
ALSであっても、事業を伸ばし続けた、日本一の病院チェーンの元理事長は有名です。
車椅子で、講演会に飛び回る介護コンサルタントの社長もいました。
国会議員になった方もいます。
ALSを発病になる方は、もともとエネルギーのある前向きな人が多いように思います。
人間は自分の意思で生きていけると言うのは幻想だと思います。
自殺に追い込まれないように、周りが配慮する事は可能です。
ご本人は他人が勝手な偉そうな事は言うなと怒るかもしれませんが。
少なくとも、自分を省みれば、そんな事はあり得ません。
安楽死か、尊厳死か、嘱託殺人かと論議するのは、学者に任せます。
私は、生きるか死ぬか。
生き続けるか、諦めるか。
それだけです。
私も、終末期医療をどうするか、主治医に聞かれる事があります。
延命治療は拒否なさいますよね。
そんな事はありません。
どんなに、苦しんでいても、悲しんでいても、意識がなくても、認知症で寝たきりでも、死なさないで下さい。
最後の1秒迄延命させてください。
殺さないでください。
私はオーナー経営者です。
次の承継者が引き継ぐ為の時間を1日でも作るのが、私の経営者としての最期の努めです。
呼吸器も、点滴も外さないで下さい。
もともと自分で生きて来たわけではありません。
両親に生み育てられ、皆さんに面倒見て頂いて、この歳まで、生きた来たのですから。
最期まで、甘えさせてください。
その時が来るまで、ご恩返しのつもりで、精一杯仕事を致します。

今日迄湖山にコロナ1人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成