30年前から、スウェーデンの高齢者施設を視察見学に行くのが毎年の恒例でした。
若者を10人以上、引率します。
1番料金の安い、冬に行くのです。
夜間は外出するだけで、氷柱になりそうです。
その当時は、北欧が、世界の老人ホームのモデルでした。
大型施設から、グループホームのような地域密着の小型住宅型施設へ。
でも、施設だけ真似してもダメなのですね。
そういう形態を求める国民文化歴史。
地域毎の自治体。
地域住民の共同体。
スウェーデン方式の次は、オーストラリアの回廊の長い設計。
カナダ式は、患者本人の自己決定優先。レットミーディサイド運動。
フランス式は、胃瘻をせず、延命治療を拒否し、自宅で家族で看取る。
最近は、日本式介護。
おもてなしの日本文化。
主に中国からの見学です。
最初にスウェーデンの老人ホームを見た時の印象のは、住まいです。
なんと、日本の施設の室内の雰囲気と違うことか。
室内が、入居者の家族の写真であふれているのです。
子供の時、自分の結婚式、子供の結婚式、初孫。
壁という壁に写真が飾られています。
日本の部屋には、ご本人、家族の写真が一枚もありません。
スウェーデンは本人思い出のカップ。
日本は、プラスティックのコップ
日本の老人介護施設は、収容施設、優しい刑務所なんだな。
看護介護で生かされるという機能優先。
その人の人生、歴史は大事ではないのだな。
人生の思い出の写真に囲まれ、日々新たな思い出がつくられていく。
その人の人生がうかがえる部屋。
その人の歴史を感じられる部屋。
その部屋の主は、ハイヒールで、ストッキング。
口紅をつけていました。
車椅子に乗って。
30年前の、老人ホーム事業を始めるきっかけになった、私の人生の一コマです。
今日迄湖山にコロナ1人 ご苦労様です。
感謝致します。
湖山グループ 代表 湖山泰成