【銀座湖山日記/7月22日】東洋のスイスを目指せ

【銀座湖山日記/7月22日】東洋のスイスを目指せ

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55年前、小学校3年、社会科の授業。
日本は間違った戦争もしましたが、今は平和国家です。
大国を目指さず、戦争を起こす軍隊も持ちません。
国民が平和で幸せに暮らせる、社会保障の完備した社会を目指します。
モデルはスウェーデンです。
イギリスは揺り籠から墓場まで、と言われますが、身分所得格差があります。
北欧は平等で、政治も市民が中心です。
産業国家として、日本が目指すのは、スイスです。
スイスは精密産業の時計で有名です。
政治的にも、大国の軍事戦略に巻き込まれず、中立平和国家です。
3年生の泰成君は、長野県の時計、カメラの工場を思い浮かべました。
授業の最後は、日本は東洋のスイスを目指します。と、しめられました。
あの時の、社会科国定教科書は今でも文科省に残っているでしょうか。
半世紀も経てば、世の中は変わって当たり前。
そうは言っても、その頃の、平和国家市民国家と言う言葉は、どこに行ってしまったのでしょう。
コロナ後の1番安全な国家は、スイスだそうです。
日本は5番目です。
今のスイスは金融国家。世界中のお金持ちが集う国。
せめて、日本は世界で1番、国民が幸せに暮らせる国になれるのでしょうか。
子供の時に、想像した、日本の未来。
平和で安全な科学技術国家。
アトムが空を飛んでいる、未来日本。
日本が道を間違えたのではなく、世界地図が変わってしまったのだと思います。
自分の老後は自分自身の責任と諦めますが。
子供の未来には責任を感じます。
国を全面的に信用し、頼ってきた国民は、これからは何を頼りに生きて行くのでしょうか。