【銀座湖山日記/7月19日】潔癖症小学生

【銀座湖山日記/7月19日】潔癖症小学生

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小学校2年の夏、クラスの母親同志の仲の良い家族で、江ノ島の浜辺に海水浴に行きました。
皮膚の弱い母と私は、海の家に閉じこもって、海に入る事ができませんでした。
真面に陽に当たると、真っ赤に晴れて痛いのです。
ゴムサンダルで砂場の浜辺を歩くと、砂がはねて腿につきます。
だから嫌だと、泰成君は浜辺に出なかったそうです。
その事を卒業まで、同窓生の母親から笑い話で幾度も聞きました。
確かに、半ズボンが当たり前の子供の時代。
長ズボン、ジャケット、アスコットタイの小学生など、私位です。
その頃から、シャーロックホームズに憧れていたのですね。
トワイニングの紅茶をポットで入れます。
豆を挽くところからコーヒーを入れます。
深夜放送を聴きながら、徹夜をする小学生は、どうみても可愛げがありません。
小学生の頃は、今思うと、明らかに潔癖症です。
友達と泥だらけで遊ぶことが出来ませんでした。
何時も1人図書室に隠れて、歴史や物語の世界に逃げ込む子供でした。
自宅の勉強机の中も、完璧に整理。
鉛筆を全て削って長さも揃えます。
定規や、消しゴムも定位置に置いてないと何も出来ません。
ノートも一字でも、間違うと、全ページ書き直すのです。
本棚も毎日並べ直します。
何故そうするのか、そうしないといられないのか、今でもわかりません。
今の銀座本部のスタッフは笑うでしょうね。
あの模範児と言われた、泰成君が何故そうなってしまったのか。
潔癖症の果てに、現実生活が破綻してしまったからです。
行き着く所まで行って完全引きこもりか、改めて社会に出ていくか、選択の時がありました。
それは、永遠と今。
無限と有限。
生と死。
その事が頭から離れなくなって、震えて寝られなくなったのです。
10歳でした。
布団をかぶって寝ようとした時、突然、その死の恐怖に囚われてしまい、眠れなくなってしまいました。
その時の、目に映る、天井の桟の映像が思い出せます。
子供から大人に心が成長する時の起点は、死を理解できるからだと思います。
宇宙の果ての無限を理解しようとして、あがくのもその頃からです。
青春期の放浪の時代を経て、性格がゼロクリアされました。
それでも、社会人になれば、ビジネスマンとして、新たな人間OSがインストールされます。
そして、ジャングルのようなビジネス社会で揉まれて鍛えられます。
嫌な事、不愉快な事、悪い人、ずるい人。
散々ひどい目にあって、神経がサカクレだっても、戦って生き残って来ました。
逞しくなくては、生きて行けなかったのです。
強くなくては生きていけない。
優しくなければ生きていく資格がない。
今でもそう思っています。

今日迄湖山にコロナ1人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成