新聞インタビューを終えて。
介護保険後の20年の国の政策を考える。
医療費の抑制。
病院病床を半減。
残された病院は大規模化、専門化、高機能化。
慢性疾患、リハビリは、なるべく介護保険施設に。
高機能化と専門化は、機能を細分化し、データで評価。
生産性の合理化が当然。
その方向性の医療改革が折り返し点を迎えようとしている。
その原因は医療では無く、高齢者を受け入れるべき介護施設の能力限界にある。
養護ホームに介護要員を増やして、特別養護ホームとした。
ユニット型個室特養は、介護度平均3.8になった。
病院の介護療養病床以上に厳しい、重い。
何故なら、医師がおらず、看護師、スタッフは少ない。
小学校が高校に変わってしまった。
教師の能力がついていけない。
最近、小学校で英語を教えることになって、教師は大変だと思う。
英語の授業が未熟でも、子供は死なない。
でも、介護レベルが高くないと、命に関わる。
寿命に関わる。
クオリティ・オブ・ライフどころではない。
老人ホームのような、居心地の良い生活。
特養なみの介護。
そして、老人は誰もが病人。
病気だけ、病院に行ってくれ。
誰がどうやって、病院に連れて行くのだ。
人件費も交通費もかかる。
在宅医療、訪問看護ももっと社会に広がれば良いのだが、まだまだ。
コロナで、蜜蜜な訪問サービスはむしろスタッフが危険。
老人は在宅医療、訪問看護介護、入浴サービスで充分生活可能か?
サービスの豊富な地域、金銭的余裕、ある程度の身内の関わり。
以上揃った老人はそうは多くはない。
今の重介護となった介護施設ほど、看護、医療の力が必要な世界はない。
医療機関が高機能な医療優先なのは当然。
でも、介護施設のみならず、社会の多くの生活サービスに医療の力が必要。
スポーツクラブにPTOTを配置して、デイケアサービスに。
レストランに栄養士を配置して、糖尿病患者対応レストランデイサービスに。
銀座のクラブをお金持ち用の認知症対応型ミニデイに?
全額自費です。勿論。
医療の力、薬、検査、そして知識は医療機関だけに閉じ込めてはいけない。
昔、検診で、慎重体重測定を看護師が担当しないのは違法だと週刊誌が記事にしていたことがあった。
本人で使える、リハビリ器具や検査キットはもっともっと増やせるはず。
毎朝体温計を使うたびにため息が出る。
特養ホーム、老人ホームの施設長に、看護師、リハビリ、やがては栄養士、歯科医師、歯科衛生士がなる時代が来る。
私が唱える、医療の社会への浸透と拡散とは。
病院しか己の職場ではないと思っているパラメディカルスタッフに伝えたい。
広い社会が、貴方の力を頼りに待ち望んでいます。
貴方には、広い未来が開かれています。
その活躍の舞台を用意するのが、経営者の私の生きがいです。
今日迄湖山にコロナ1人 ご苦労様です
感謝致します
湖山グループ 代表 湖山泰成