【銀座湖山日記/6月29日】クリスマスケーキご馳走様であります

【銀座湖山日記/6月29日】クリスマスケーキご馳走様であります

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37年前の銀座の救急病院。
28歳の常務理事事務長の話。
1日平均5台の救急車が来ると、私も1番に飛んでいく。
混雑した外来ロビーを整理して、手術室や処置室への動線を開ける為である。
院内も外来を止めててんてこ舞い。
その間、救急車のスタッフは院内に休む場所もない。
いつも申し訳無く思っていた。
銀座に病院は1つしかないので、新人事務長が消防署の外郭団体の理事も務めていた。
消防3団体と言われていた。
防火協会、防火管理者協会、後一つの名前は思い出せない。
出初式や忘年会にご招待頂けた。
こちらからは、年始に消防署に。
年末には救急隊に挨拶に行く。
年末年始も24時間体制。
相身互い、ご苦労様。
栄養士に頼んで、入院患者、病院スタッフに配るクリスマスケーキを余分に作って貰った。
何時もお世話になっている近隣の5つの救急隊に夜間に配って廻った。
私は運転手であるから、1番若い栄養士に手渡しで届けさせた。
夜勤の若い消防隊員が直立敬礼してくれているのが見える。
貴方の手作りでありますか!
と聞かれたそうだ。
勿論、そう。
デパートで買う予算は無いもの。
全国どこで会っても消防官は規律正しく人間も純粋。
消防署と警察署の忘年会はビタミンカクテルの点滴を射って行く。
量が半端で無いので命がけである。
職業柄のキャラクターは繁華街銀座であっても変わらない。
私は今でも消防官や警察官を尊敬している。
24時間野外現場で戦っているからである。
病院は火災、交通事故の後方支援である。
戦友であると思う。
翌日、病院に来た救急車のスタッフにご苦労様ですと挨拶した。
昨日はご馳走様でありました!
と敬礼された。
それで、当院に運んできたわけではあるまいが。
戦友の気持ちが通じた1コマである。
何故なら、今でも私は忘れずに人生の記憶となっているからだ。
今では持って行っても受け取って貰えないだろうな。
救急車はコロナで感染リスクの高い職種である。
国民が、拍手で感謝して讃えるべきコロナ戦士は、沢山いる。
普段から救急隊にお世話になっている介護施設も行ってみませんか?
手作りケーキは入りませんから。

今日迄湖山にコロナ1人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成