【銀座湖山日記/6月27日】縦軸と横軸

【銀座湖山日記/6月27日】縦軸と横軸

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雑誌インタビューに答えて。
医療介護施設は一般には、病院、特養ホーム、高齢者住宅などの施設体系で種別されています。
でも、同じ医療保険、介護保険で定められたサービスでも、運営法人によって運営方針が必ずしも同じとは限りません。
病院ならば。
公立病院、国立、都立、県立、町立病院。
医療法人、医療財団、一般財団法人。
例外的な稀な例もあります。
三井記念病院は社会福祉法人。
麻生副総理の麻生病院は株式会社です。
創立の時の歴史的な事情によります。
大学病院は医療保険適用の病院ですが、文部科学省の管轄で厚生労働省ではありません。本来は医師看護師等の国家資格者育成の為の教育実習機関です。
公立は親方日の丸で、私立は金儲け主義と言われた時代もありました。
ホスピスはキリスト教、仏教を背景に作られた病院が一般的です。
同じ医療サービスを提供していても法人の種類によって、理念目的が同じではありません。
DNAと思想性が違うのです。
介護施設も同様です。
デイサービスやグループホームは市中に多数あります。
同じ施設許可、設計規制、人員配置。
でも、医療法人、社会福祉法人ばかりではありません。
株式会社が多数で、上場企業もあります。
高齢者施設も他種の法人で開設可能です。
私は様々な地域で、様々な施設を経営しています。
地域文化の違いは見えますので理解されます。
でも、設立法人の法律文化行政区分の違いは見えにくいので、理解されづらいのです。
サービスの提供側の経営者ならではの視点、悩みなのでしょう。
これが縦軸の区分です。
横軸の区分もあります。
医師、看護師、薬剤師、栄養士、介護福祉士、ケアマネージャーなどの国家資格です。
法人職員としての帰属意識よりも独立したプロフェッショナルとしての自覚の方が強いと思います。
この縦軸と横軸、縦糸と横糸。
歌のようにうまく絡めば、強い組織になるのですが。
自然にはそうなりません。
誠実さと正直。
本音で語る。
それだけを信じて、今日も語ります。

今日迄湖山にコロナ1人 ご苦労様です
感謝致します。

湖山グループ 代表 湖山泰成