【銀座湖山日記/6月21日】銀座バブルパーティー

【銀座湖山日記/6月21日】銀座バブルパーティー

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救急病院でも銀座にあると流石です。
まだバブルの頃だったと思います。
故聖道理事長は、旧制一高から東大医学部へ進学した医者です。
一高の同窓生は皆さん大企業の重役です。
友人であり、患者様であり、企業検診のお客様でもありました。
東大医学部の同窓生はほとんどの方が全国の医学部の教授です。
その方の応援で、当直医を派遣して頂けたのです。
自分は銀座の街角の医者だと父はよく言っておりました。
教授となった医学部の同窓生には、本当に尊敬していました。
一高の同窓生については、勉強よりも食糧を調達して来る面倒見の良い奴の方が出世したとよく言っておりました。
戦中で全寮です。
食糧調達も学生自身がしたのです。
そうやって戦中を生き延びて、偉くなった方に威張る人はいません。
愚息の私にも気軽に声をかけて、励まして下さいました。
出世するのも、面倒見の良い人柄とだと教えられました。
父は、学生の時は勉強せず、麻雀ばかりだったと聞きました。
それ以外に娯楽が無かったのだそうです。
父は呉も将棋もアマチュアとして強かったと思います。
でも、自称東大医学部の麻雀永世名人と言ってました。
父からは、私のミルク代は麻雀で稼いだんだと、よく聞かされました。
同窓の方からは、君のお父さんには随分とやられたと愚痴を聞かされました。
徹夜麻雀の言い訳だったと思いますが。
企業健保の紹介も患者様の重役からです。
誠意を持って診療に当たれば、道は自然に開かれるのですね。
父は人に頭を下げる事はありませんでしたが、患者様を選ぶという事はありませんでした。
週末に電話がかかってくる事も多く、家族行事が直前にキャンセルと言う事もあります。
医者と言う職業にはなるもんじゃないと言うのが、子供の時の職業感です。
でも、苦労もやがて報われます。
病院も職員と患者様との納涼パーティーと忘年会を盛大にする様になりました。
今は、ファッションビルに建て替わった、旧東急プラザの最上階の大レストランです。
2階吹き抜けで、銀座最大の宴会レストランでした。
総勢500人位は集まります。
1人1万円の会費制です。
製薬メーカーや検査業者から抽選の商品も多数頂きます。
参加の患者様もワインのような抽選の景品をお持ちになったと思います。
それでも患者様は病院スタッフとの交流を楽しみになさっていました。
銀座のパーティーに招待される事を誇りのように言われる方がいらして、本当に嬉しかったです。
会費制なのに。
患者様とスタッフは戦友なのだと思います。
信頼と共感。
私の職業感、人生感はこうして、育てられて来ました。
銀座の院長殿!
コロナが終焉したら、終戦祝いのパーティーをやりませんか!
勿論、会費制で。
職員は免除して。

今日迄湖山にコロナ1人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成