【銀座湖山日記/6月14日】ゲームの心

【銀座湖山日記/6月14日】ゲームの心

3454041_s
ゲームが嫌い。
と、言うよりゲームに熱中出来ない。
全く関心がない。面白くない。
ゴルフも、皆んなが握らないと本気に慣れない、面白くないと言うので、辞めた様なものです。
野球の観戦をした時も、どちらのチームのファンかと聞かれた。
とにかくホームランと打点が多ければ楽しい。
特定チームの応援でなく、良い試合を楽しむ。
などと答えたら呆れられた。
勿論、二度と誘われる事はなかった。
でも、子供の頃は、トランプ、オセロ、チェスも良く家族でした。
近くに駄菓子屋さんがあって、そこでお小遣いの限りを使った。
ビー玉、メンコである。
まだ、共同井戸がある様な裏路地で、ストリートファイトが日没迄続く。
ロウセキと言っても今の子は解らないだろうが、石のチョークで地面にコートを描く。
イスラエルの星のマークみたいな奴です。
ガラス玉にも柄が施されていて美しい。
子供にとっては真珠、宝石に等しい。
勝負で相手のビー玉を奪えるので、取られると本当に悔しい。
冬季オリンピックのカーリングと玉突きゲームに似ているかなあ。
選手の興奮度合いは、子供のゲートボールだね。
囲碁の石は返すが、負けると自分のビー玉を奪われる弱肉強食の自由主義経済。
明らかにお小遣いの少なそうな子供が強かった。
気合と集中度が明らかに違う。
何と言っても生活がかかっている。
なけなしのお小遣いが無くなるか倍になるか。
パチンコと言うよりもマージャンかな。
でも、資本主義でもある。
お小遣いの豊富な泰成君は、負けても負けても駄菓子屋さんに駆け込んで、ビー玉を補充しに行く。
勝つまで続けられる大資本が有れば、資本家が最後に勝つと言うのは株式投資の世界。
プレーヤーの技量の差は永久に乗り越えられない。
永久にカモである。
そうやって、敗者を運命づけられた泰成君はあらゆるゲーム、勝負事から遠ざかる様になった次第。
一方、読書に勝ち負けは無い。
つまらん本を読むのは時間の無駄だと思う人が多い。
そんな事はない。
本当の英知とエセ学説。
真実の美とまがい物。
美味しいものと不味いもの。
その違いも面白い、探求の楽しみとなる。
審美眼を養うには、本物の美術品だけを見れば良い。
一流シェフになるには最高のワインと料理だけを味わえ。
正しいのだけれど、私は両方ともある生活と人生を良しとして生きて来た。
天使と悪魔。どちらも魅力的です。
少なくとも仏様と観音様は花札などなさるまい。
勝負から逃げられなくなったら、あっさり負けて次の路地に遊びに行く。
ビー玉の恨み辛みが未だに残っているのかなあ?
誰か施設でビー玉を復活させませんか?
三密にはなりません。

今日迄湖山にコロナ1人 ご苦労様です
感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成