【銀座湖山日記/6月6日】日野原先生の思い出

【銀座湖山日記/6月6日】日野原先生の思い出

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日野原重明聖路加名誉院長は多数の著作、マスコミ出演、講演で著名です。
亡くなる105歳迄現役最前線の超人でした。
銀座のロータリーの会員でもありました。
東京京都の新幹線の車中で口述筆記で本1冊作ってしまう。
90歳の彫刻家が、心配で10年分の材料を確保してあると言うのを聞いた時に、強気だなあと感心した事がありました。日野原先生は、3年先迄の公演予定が詰まっていると豪語していました。
それも、90歳の頃の話です。
こんな人ばかりだと、高齢者施設は要らなくなってしまいます。
90歳過ぎて文化勲章受章のお祝いをロータリーでした時の事です。
今は取り壊された、銀座ソニービルの地下のレストラン銀座マキシムでした。
立席満員で、皆さんシャンペングラスを片手に、ご当人の受章の挨拶を聞きます。
ご本人もかくしゃくとして、シャンペングラス片手に立ったまま、元気に喋り出しました。
人いきれで暑苦しく、皆さん早く乾杯をしたいのですが、ご本人は挨拶から講演状態になってしまいました。
私の方が足がふらついて来て、壁際に逃げて椅子に座り込んだ事を覚えています。
やっと乾杯になった時は、時計を見たのですが、25分経っていました。
私の挨拶は3分以内ですからご安心下さい。
日野原先生は学会やシンポジウムで何時も最前列に座っていらっしゃいますが、遠目に見ても良くお休みになっています。
でも公演が終わると1番に手を上げて質問をなさります。
それが時期を得たジャーナリスティックな内容で驚かされます。
講演を聞くまでもなく、質問すべき事は判っていると言った風です。
明らかに講演者を喰ってしまうのです。
講演者には、これはたまらんでしょう。
最近の私は、学会やシンポジウムでも最後尾で、静かに拝聴して質問する事は有りません。
自己主張の弱くなった昨今の私です。
スピーカーの方はご安心下さい。
歳を重ねるごとに、新たな好奇心と疑問が湧き上がって来るのは日野原先生と同じです。
在宅経営者となって、1人思索と読書の時間が増えました。
毎朝この日記を書いて、皆様に読んで頂ける事に幸せを感謝しています。

今日迄湖山にコロナゼロ ご苦労様です 感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成