【銀座湖山日記/6月3日】東京国際映画祭銀座

【銀座湖山日記/6月3日】東京国際映画祭銀座

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東京国際映画祭は渋谷から始まりました。
銀座と綱引きがあったのですが、大資本の東急西武に敵わなかったのです。
銀座にとって、映画は松竹、東映、東宝の興行であって、街の文化という認識は有りませんでした。
六本木ヒルズをメイン会場として今も続いています。
その年の映画祭の全ての映画を鑑賞したと言う年もありました。
最後尾の席を取り、携帯電話を握りしめて会場を出たり入ったりするのは鑑賞と言えません。
映画祭では新作映画を品定めするのは半分。
それよりも世界の映画人を身近に見られる事です。
スター、監督ばかりでなく配給、宣伝、評論家と挨拶出来る事が1番の魅力かもしれません。
5年以上も前になりますが、フランス映画の「最強の2人」を観てあまりの面白さに惚れ込みました。
直ぐに配給関係者に電話して、いくらなら買える?と聞きました。
確か、今なら5億円位かも?と言われて、一晩悩んだ事を覚えています。
勿論、身に過ぎた事はしませんでした。
でも、期待以上のビックヒットに、後悔ひとしお。
我が身の映画を観る目の確かさを自慢にする話題の一つとなりました。
今年の映画祭は、日比谷映画街も会場として使われる予定です。
世界の映画人をもてなすには、六本木だけでは狭いのです。
関係者もファンも、銀座に繰り出し、ホテル、レストランバーを埋め尽くしてほしいのです。
日比谷、有楽町、銀座を合わせての映画の文化の街です。
歌舞伎座と宝塚も観て欲しい。
湖山グループ総合入職式をした事もある、有楽町マリオン朝日講堂では、イタリア映画祭が毎年催されます。
フランス映画祭は横浜に移ってしまいました。
ドイツ映画祭はいつの間にかなくなってしまいました。
お客の入りが悪かったのですね。
人気がなければ次がないのは仕方がありません。
当たらなくても良い映画には応援のつもりで観てあげて欲しい。
その監督にも役者にも、次のチャンスがなくなってしまうからです。
期待された新人監督も興行的に失敗すると、次回作の機会は10年はありません。
新しい施設を企画し、立ち上げ、利用者で満床にする事業も同じ厳しさがあると思います。
コロナのせいで、独立系のアート系ミニシアターが経営の危機に瀕しています。
悔しいですが、客としてチケットを買って、一席を埋める事すら、ままなりません。
やがて、銀座本部ビルを建て替えますが、その屋上に、パブリックチャーチの様なミニシアターを作るのが人生最期の事業です。
そこで普段は研修会や会議をとり行います。
実は、私は自分の偲ぶ会と記念映画祭を執り行うのが夢です。
研修会も会議も映画祭もWEBとなりました。
ネット画像で私の心と魂が伝わるのかわかりませんが、そう信じるしかない。
映画を観て、心を励まされて来た人間はそう考えています。

今迄湖山にコロナゼロ ご苦労様です 感謝致します

湖山グループ 代表 湖山泰成