銀座には多数の商店街組合があります。
銀座の若旦那の会と言われているのが銀実会(ギンミカイ)です。
私は30歳位の時に、小学校のクラスメイトに誘われて入会しました。
銀座の祭りとイベントの現場の多くを仕切っています。
仕事は催事前の準備、車止め、見廻り安全管理、事後の清掃ゴミ捨て。
つまりは現場労務の全てで汗をかきます。
週末の歩行者天国や銀座祭りは皆さんご存知でしょう。
でも、アメリカの大統領が銀座でお寿司を突然に秘密裏に食べに来るとなると大変です。
数寄屋橋交差点が突然車止めになれば、一帯全面渋滞です。
前触れにシークレットサービスやSP がうろうろしますので、気がつくのですが、兎に角大変です。
銀座の王子ホールはコンサートホールとして素晴らしく、ホールの向かいに銀座本部が有った時は、ランチタイムコンサートに良く行きました。
2階の前列が大きく空席になっていると分かります、皇太子夫妻がいらっしゃるのです。
その際は受付に知った顔の銀実会会員がいるので分かります。
外国からの賓客がいらっしゃっると、見慣れぬ国旗が街並みに羽ばたきます。
ランチに行っても、買い物に来ても、どなたか老舗の旦那衆に会ってしまうのが銀座です。
銀座人にとって、銀座は仕事の街でもあり、生活の街でもあり、憩いの街でもあります。
コロナシフトの仕事体制で、銀座本部から出歩く事が全く許されない日常です。
でも、私には目をつぶっても店の並びが目に浮かびます。
私が入会時にお世話になった先輩の多くは引退し、御子息御息女に代替わりをしています。
女性会員が多くなったのも新銀座ロータリークラブと同様の時代の変化です。
若旦那の会と言え、40歳以上のOB が過半数どころか7割となると、少子高齢化も極まりです。
お祭りの際の現場の兵隊が足りないと幹部はこぼしています。
ビジネスと買い物の街の昼の顔、酒場の街の夜の顔。
その変わり目の明け方は、ゴミが街角にあふれます。
一時期、ゴミを漁るカラスが増えて問題になった事がありました。
その銀座のカラスは今は何処に行ったことか。
24時間、365日、そして半世紀。
アフターコロナの銀座はどう変わって行くのか。
日本の行く末を占う我が街銀座です。
今日迄湖山にコロナゼロ ご苦労様です 感謝致します