新潟県津南町を最初に訪れたのは、30年くらい前だと思います。
町おこし、地方創生の為に、研究者や大企業の新規事業担当者に誘われてです。
事前に渡された写真は豪雪の雪山ばかりでしたので、私は完全雪山装備で行ったのをよく覚えています。
何故ならば、スーツ姿の役場の方に迎えられて車で雪解けの地域を案内され、恥ずかしい思いをしたからです。
道路脇に並ぶポールは何ですかと聞きました。
あれは、あそこまで雪が積もるので、道と田んぼの境界を分かるようにする為です。
確かに道端の家々は2階にも扉があります。
3メートル以上の積雪時には、2階から出入りする訳です。
やがて、大企業のリゾート開発が始まります。
戦車のノウハウで圧雪車を。
クレーンのノウハウでゲレンデリフトを。
大企業の職員のリゾート保養基地で、健康診断も!
そこに健康管理センターを作って欲しい。
こんな夢の様な都合の良い話は当時流行ではありました。
残念ながらリゾート不動産バブル崩壊と共に、全国の中山間地開発計画は雲散霧消となります。
元の野山と田んぼと温泉とお酒の町に戻りました。
その時、改めてこの町の本来の魅力に気がついたのです。
都会からスキー温泉の観光客を呼ぶことよりも、町民へのサービスが第一です。
町のお年寄りを町の若者が給料を貰ってお世話をする。
そして、町に税金を落とす。
高齢者介護こそが、地方創生です!
今で言えば、町内インバウンドです。
町立病院と特養ホームだけの町に、老人保健施設、ケアハウス、グループホームを作りました。
その苗場福祉会は30年を経て、新潟県内のみならず、埼玉県千葉県にも施設を持つ様になりました。
所沢の施設では毎月津南の野菜の朝市を開いて地域の家庭に喜ばれています。
勿論、施設のお米は、極上魚沼産コシヒカリです。
介護も評判が良いと思いますが、お米はそれ以上だと思います。
銀座には銀座の歴史と文化がある様に、湖山のどの法人にも地域の歴史と文化がります。
その事を大事にするのが湖山の文化です。
湖山の人間の誇りです。
予想通りおしゃれマスクを街で見かける様になりました。
この度、着物産地の町、十日町市が力を入れて正絹のマスクを道の駅で販売します。
そのマスクを1000枚購入します。
苗場福祉会の首都圏の職員に配ります。
学校にも配ります。
採用活動に使います。
今日、ネクタイ生地のマスクをして、経営基本会議に参加します。
Zoom 会議で悪代官の様に見えるのが私です。
30年来の苗場との歴史がこのマスクとなりました。
苗場の皆さんありがとう。
今日迄湖山にコロナゼロ ご苦労様です 感謝致します