【銀座湖山日記/5月26日】僕が社長になったら

【銀座湖山日記/5月26日】僕が社長になったら

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銀行に入行したばかりの頃です。
役所や銀行は新人研修の期間が長く、同期のつながりが一生続きます。
出世するタイプは3種類です。
派閥タイプ。
親分に恵まれ、常にナンバー2として引き上げて貰える。
あの方が部長の時に私は次長、あの方が支店長の時に私は副支店長。
独立タイプ。
優秀で、常に失敗しそうなプロジェクトからはフェイドアウトして何時の間にかいなくなる。
あの失敗プロジェクトの時、私は専務の匿名で財務省に通っていて何も知らないんだ。
左遷されず、彼だけは何時も生き残ります。
僕はサラリーマン金太郎タイプ。
入行間もなく、研修も終わり、先ずは支店勤務となります。
金太郎くんは支店対抗野球でも、カラオケ大会でもスターです。
でも、銀行事務は退屈でミスの連続。
書き損じの伝票を破り捨ててしまいました。
閉店後大騒ぎです。
銀行は書き損じた伝票も赤線を引いて保存しておかなければならないのです。
使途不明の伝票が一枚でも有れば管理職は首が飛びかねません。
その日は深夜まで、支店員全員地下のゴミ置き場で宝探しです。
やっと散り散りに破られた伝票が見つかりました。
その元凶の新人金太郎はニコニコとして悪びれず、指導役の女性の先輩に御礼を言ったそうです。
ありがとう!僕が社長になったら、このお礼は絶対にするよ!
大笑いとなって、怒られることも首になることもなかったそうです。
社長になる事もなかったでしょうが、きっと幸せなサラリーマン人生を送った事と思います。
念の為に言っておきますが、金太郎は小生ではありません。

緊急事態全面解除
湖山艦隊はイエローアラート継続中

湖山グループ 代表 湖山泰成