選挙ボランティアの若き日に身に付けた習い事が一つあります。
ソーシャル・ダンスです。
当時の後援会は年に何回か大ダンスパーティーを開催していました。
後援会会長がその道の第一人者だったのです。
事務所から後援会の中からダンス教室も紹介を受けます。
丁度春休みの頃1ヶ月間、毎日欠かさず通いました。
ダンス教室の生徒さんは皆夕方からなので、昼間はわたし1人で個人レッスンです。
それが良かったのでしょう。
先輩がいたら恥ずかしくて続かなかったと思います。
それと、何故か暇で他にやる事もなく毎日欠かさず通った事です。
後でわかった事ですが、お稽古ごとは週一回くらいでは身に付きません。
短期集中で、毎日おさらいする事です。
お茶、日本舞踊、三味線、皆同じです。
通い続けられたのは教室が神田の古本屋街に近かったのも要因かもしれません。
やがて授業が始まります。
辞書位しか抱いた事のない青年は、最初に教師に手を握られただけで真っ赤になります。
ブルース、ジルバ、ルンバ、ワルツ。
基本ステップ位は覚えました。
難しいステップは男性の先生が教えてくれます。
教師は皆男性女性両方のステップを踏めます。
男の体、筋肉の動かし方は男性同士のが教え易いのでしょう。
その後、他のお弟子さんを見るようになりましたが、先生曰く。
生徒のタイプは2つあります。
わかったわかったと先に進みたがるタイプと、ステップをも一回練習させて下さい、と言うタイプ。
湖山さんは後者ね!と。そうですかね?
やがて、1000人はいようかと言う大舞踏会です。
続々着飾った淑女が入場して来ます。
皆さん家族連れで、母と娘さんのコンビが殆どでした。
男性パートナーが必要な訳です。
秘書に、湖山くんはこちらお願いね!と言われた方に行くと、女性の方からお願いねと続々声をかけられます。
全部自分の母親より少し上の方々です。
リードする余裕もなく、リードされっぱなしのダンスでした。
一晩踊り続けましたが、とうとう最後まで、娘さんチームの方まではたどり着けませんでした。
今迄で一番熱狂の舞踏会です。
今では、我が身も支えられないような脚取りで、軽やかなステップを踏むのは夢のまた夢となってしまいました。
そのせいか、私の生涯のダンスパートナーの平均年齢は前期高齢者位で止まっています。
過去の栄光の物語はここまでです。
将来またダンスをするならば、自動運転の電動車椅子乗って、となりましょう。
僅かな経験も、鑑賞の目を高めます。
古典バレイだけではなくモダンダンスの体の動かし方にも関心がいきます。
宝塚、歌舞伎、ミュージカル映画。
劇場の灯りが消えた街は寂しいです。
今宵は、「ウエストサイド・ストーリー」かな「王様と私」にしようかな?
テレビの録画で楽しみます。古いね!
明日の役員会会議は踊らないように!
湖山グループ代表 湖山泰成