【銀座湖山日記/4月21日】命の鐘 銀座和光

【銀座湖山日記/4月21日】命の鐘 銀座和光

実際にはコロナ検査を受けられない民間診療現場の窮状を、銀座医院の竹田院長がテレビ局に取材を受け放送されました。竹田院長がディレクターに「”医療崩壊”のみならず”医療介護ドミノ崩壊”です。」と語ると、昨日、カメリア会のデイサービス職員や相談員向けて取材に来ました。病院は救急と外来から、介護施設はデイサービスからコロナ感染が始まり、院内感染となり病院施設が機能停止となります。何よりも職員が感染し職員家族も危険にさらされ、地域によっては励まされるどころか、村八分にされる。。。とても悲しいお話です。
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職員を守れなくて、地域のお年寄りの命は守れません。白山福祉会とカメリア会は、職員とご利用者様の命を守る事を最優先事項として、当面の間デイサービスを一時休業し入所に人員を集中する事にしました。利益は吹き飛びますが、命には変えられません。犠牲は経営だけではありません。自分ばかりか家族にも負担をかけて、この「命を守る仕事」に人生と誇りをかけている湖山のスタッフには耐えられない事です。目の前の患者の診療が出来ない。今迄、日々デイサービスを提供していたご利用者様を他のサービスに紹介しなければならない。この事は、担当者にとってはプロフェッショナルとしても人間としても耐えられない事です。それでもデイサービスの一時休業を自ら決断し、自らご利用者様に伝えたのです。コロナ感染者が発病し、突然施設が閉鎖され、数十名の同僚が検査自宅待機を長期義務付けられる現状ではやむ負えない事だからです。そのかわり、事態を冷静に予測し1ヶ月前からご利用者様と家族にアンケート調査を行い、デイサービス休業の間の補完サービスに何が必要か把握して責任を持って紹介する事としました。その状況とスタッフの心の悩みを聞き取りたいと取材に来たのです。全国のデイサービスのスタッフの声を代表して、インタビューに答えてくれたと思います。この仕事の誇りと辛さを本当に共感してもらえるのが、湖山の同僚、湖山の戦友です。東京で始まった事はやがて全国に拡がります。我が事として心の準備をしておいて下さい。カメリアの相談員、ご苦労様でした。辛かったと思います。
昨夜から銀座和光の時計が午後7時に「命の鐘」を鳴らしています。
弔いの金ではなく、今日一日、無事に業務を果たした事をねぎらってくれているのだと思います。

湖山の鐘は何時も私達の心に鳴り響いています
湖山グループ 代表 湖山 泰成