【銀座湖山日記/4月20日】湖山のソーシャルディスタンス

【銀座湖山日記/4月20日】湖山のソーシャルディスタンス

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日本人は、欧米人と違い握手や抱擁が習慣化しておらず感染は少ないとの考えもありましたが、東京の救急病院から院内感染が始まり、基幹病院の機能低下が現実となりました。高齢者で熱発肺炎の疑いのある人は救急車も病院も対応してくれないのです。医療の支えなくして、命を守り生活を支える介護も安心して維持は出来ません。これも、病院と介護施設とのソーシャルディスタンスと言うのでしょうか?
駅前の薬局には通勤前の時間には、今日の分のマスクを求める人が密着して並んでいるそうです。スーパーも怖くて行けません。今や、自宅や銀座本部ではネットを介してでないと、本部要員以外の人と、会うことが出来なくなりました。湖山の医療介護は、患者利用者に寄り添う事を一番大事にしています。
私は、湖山グループ内の施設で威張った名医や高慢な教授に出会ったことはありません。
寄り添う介護は、認知症の方には目線を合わせ耳元に囁くようにして、手を優しくさすってあげる事が基本です。保育では、母親のように手をつなぎ抱き抱えてあげます。
今、東京・神奈川の母子支援施設において、ランチに弁当を配布していますが、手渡す事が出来ず、部屋の前に置いて受け取ってもらっています。配布しているスタッフについては、どこか寂しげな表情を浮かべていました。
しかし、こういう時だからこそ、扉越しであっても明るい声を上げましょう。イベントやコンサートがなくても、当たり前の、さりげない施設の暮らしをホームページにアップして下さい。白山福祉会の施設では、インターネットサービスを利用した家族面会を実施しています。身近に会う事は出来なくとも、インターネットを使った、より豊かなコミュニケーションを育てていきましょう。
この日記もそうです。私自身も自分の寂しさを感じて、より湖山の仲間を愛おしく思い、メッセージに気持ちを込めています。相手の寂しさを感じる事が出来て始めて、本物の優しさや思いやりを持てるのです。
本部で目の前にいる人とも、札幌でこのメッセージを読んでいる人とも、島根でホームページにアップしている人とも、心が通じていれば、距離は関係ありません。

それが、湖山のディスタンスです。
湖山グループ 代表 湖山 泰成